「自測自健(じそくじけん)」のススメ

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[PR]AI時代の健康的な働き方とは:元Googleアメリカ本社副社長・村上憲郎さん

 健康管理をするうえで、欠かせないのがテクノロジーの進歩。今、ヘルスケアの分野では、スマートフォンやタブレットからアプリなどを使って、より正確に、手近に毎日の健康管理を行えるようになっています。
 「人工知能が私たちの生活習慣を管理してくれる時代が来ます」と、最先端技術に詳しい、元Googleアメリカ本社副社長の村上憲郎さんは話します。

Googleは究極のブラック企業?!

 私は1978年に日本企業からアメリカの日本法人企業に転籍し、その後2003年にGoogleアメリカ本社副社長に就任しました。
 Googleというと、三食食べられて、なおかつ昼寝付き、オフィスの中は遊園地などと想像されるかもしれませんが、社員は24時間のうち、大半を社内で過ごすことが多い、究極のブラック企業です(会場笑い)。
 ですから、会社として、職場は家庭以上に快適な環境であることに積極的に心がけているんです。

 健康に対しても配慮があります。社内に内科医、歯科医らがいて、スポーツジムもある。またメンタル疾患に関しても手厚い。肉体面だけでなく、精神面においても健康でいましょうということで、瞑想をやりましょうということなども積極的に行っています。

超スマート社会 健康管理は「身につける」から「埋め込み」へ

 人類の歴史を振り返ると、狩猟・自然物採集社会から農耕社会、工業社会へと続き、現在は情報社会の先の超スマート社会に突入しています。例えば、Googleはインターネットにある情報を整理し、どこに何があるのかを世界中のどこからでもアクセスできるようにしました。

 インターネットはモバイル化が進み、持ち運びできるタブレットやスマホが主流になっていますが、今後はさらに先へ進み、ウエアラブル、つまりデバイスを身につけることが当たり前になってくるでしょう。既にスマートウォッチなど様々な機器が開発されています。

 ウエアラブルの機能の中でも注目すべきは、生体信号をモニターできるという点です。肌に密着しているので、脈拍や血圧、体温などの生体信号を常時測定できるのです。

 さらに、Googleの最先端技術ではインプランタブル、つまり体内に埋め込む機器の開発が進んでいて、先駆けがコンタクトレンズです。このコンタクトレンズには微細な電子回路があり、目に装着すると涙の成分を分析して血糖値の測定ができます。そのデータを医療機関などと共有して管理することによって、自身の健康を見守ることが可能になるわけです。

 研究はさらに進んでいて、Googleは最近、静脈の中にマイクロカプセルを流し込む研究を試みているということを公言しています。
 この技術は、血圧や血糖値などに異常があった時は、血管内のカプセルが自動的に投薬を開始するなど、私たちの健康を維持してくれる、画期的な技術だそうです。

 

AIの進化で失われる仕事とは

 最先端の科学技術の研究は、人工知能をより優秀に進化させ、私たちの生活をサポートしてくれます。
 AppleのSiriを体験された方も多いと思いますが、他にもAmazonのAlexa、Google Assistantなどがあり、これらはバトラーサービスと呼ばれます。日本語に訳すとバトラーは執事という意味で、主人と生活を共にし、様々なサポートをしてくれるということです。

 このサービスが将来どんな役割を果たすのかというと、例えば、村上を担当している人工知能バトラーが、どこかのデータセンターに居て、朝起こしてくれ、今日のスケジュールを教えてくれるという風になるわけです。
 二足歩行のロボットだと執事らしいですが、通常はスマホやパソコンに表示されたり、自動走行車を運転してくれたり、変幻自在に形を変えます。

 このサービスは既にカーナビで使用されていますね。連続で走行し続けていると「そろそろ休憩してください」と指示してくれる。そういったサービスがもっと身近になってきます。

 

 一方で、人工知能が発達すると人間の職が失われるのでは、という懸念があります。例えば、会計士の場合、伝票を整理して仕分けして入力するという作業。弁護士の場合だと、過去の判例や事例を調べる作業、そういった雑務は、今後は、すべて人工知能が行います。しかし、会計士や弁護士の職業が無くなるというわけではありません。最終的な判断の責任は、あくまで人間が取るわけです。

 医療の場合も同じです。私たちがウエアラブルデバイスを身につけ、人工知能が生活習慣病について警告を出しても、生身の人間は診断しません。コンピュータ上のプログラムが傾向見て警告をしているだけです。
 診断行為は人工知能がヘルプすることができても、最終的な診断をするわけではありません。医療行為は命というもっとも重要なことをハンドルするので、責任の所在が重要になるからです。人工知能は医者が判断する時に、バックアップすることが役割なのです。

グローバル化を意識する働き方

 では、このようにどんどん便利になる超スマート社会において、我々はどのような働き方をすればいいのでしょうか。それには、グローバル社会に対応し、競争力に繫がる「できること」を養成しなければいけません。この職が自分に向いているか、向いていないのかということを考えず、自分は何ができるかを考え、実務能力があることを証明できる職務経歴書を作り続けることです。

 しかし、現実の社会ではまだまだ至らない点が多い。
 Googleはグローバル企業ですが、従業員の男女、人種の構成比を見ると白人の男性が圧倒的に多い。その問題を認識した上で、なんとか改善したいと取り組んでいます。

 

 日本においても、女性の社会進出は不利な状況です。男性の働き方も含めて、女性もキャリアを全うできるような社会を目指すことが、今後の課題であり、課題を克服するために、科学技術は大きな役割を果たしていくことでしょう。

       
   

プロフィール

村上憲郎(むらかみ・のりお)

1947年生まれ。京都大学工学部卒業。1970年、日立電子入社。1978年、日本DECに転籍し、複数のアメリカIT企業の日本法人代表を経て、2003年にGoogleアメリカ本社副社長兼Google Japan代表取締役社長に就任。現在、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター(GLOCOM)主幹研究員・教授のほか、自然エネルギー財団の顧問なども務める。

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

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