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【一流ビジネスパーソンの食卓】干場義雅さん/仕事のために、バランスを心掛け時短で

 一流の仕事をこなすビジネスパーソンは、どんな食事をとっているのでしょうか。
 男性ファッション誌『LEON』の「ちょい不良(ワル)オヤジ」ブームの立役者で、現在は講談社のWEBマガジン『FORZA STYLE』の編集長として、またテレビやラジオでもおなじみのファッションディレクターとして活躍する干場義雅さん。会食が多く、有名店でディナーを楽しむ一方、朝食や昼食でバランスをとっているそうです。

夜は華やかなディナー。昼は社食のざるそば

 僕は、ほとんど休みません。仕事が楽しくて仕方ないので、年がら年中仕事をしています。趣味も、日焼けとカラオケ、1年に1回の船旅ぐらいなものなので(笑) 。月曜から金曜までは、通常の編集長業務や、その合間をぬってテレビ、ラジオの出演、そして自分のブランドのプロデュース。土日は、ほとんどがトークショーやイベントがあるので、大阪、名古屋、福岡など日本中を飛び回っています。
 仕事をするには、健康なカラダが必要不可欠です。健康じゃないと仕事ができないし、夢もかなえられない。それに、僕がしているファッションの仕事は、体形や見た目が関係してきます。肌も、髪も、爪も、食べたり飲んだりしたものから作られますから。そういう仕事柄もあって、口にするものには気をつかうようにしています。
 とは言っても、仕事関係の方との会食も多いので、いつも自分で食事を選べるわけではないんです。最近は、出張先の大阪で和食の有名店へ行ったり、編集長仲間40人ほどのディナー会でコース料理をいただいたり。会食が続いたときは、朝昼を軽くするなど、あとで自分なりにバランスをとるように心掛けています。
 食生活は、常に華やかなわけではないです。平日の半分以上は、編集長を務める『FORZA STYLE』の作業で講談社へ行くことが多いので、昼食は社食のざるそばをよく食べますね。なぜ、ざるそばかと言えば、早く食べられるから。ずばり時短。調子がよくないなと感じたときは、体温を上げて免疫力を高めるために温かいものに変えます。常に自分のカラダと対話して、食べるものを選ぶようにしているんです。

オーガニックにはこだわりすぎない

 健康の習慣としては、朝と夜にコップ1杯の水を必ず飲むようにしています。人間の体の約60%は水分なので、飲み水にはこだわっていますね。電解還元水を飲んでいます。
 健康志向と言っても、ナチュラルフードやオーガニックにこだわりすぎることもないです。何をもって「いい食事」とは言い切れないですが、あまり気をつかい過ぎると、逆にカラダが弱くなってしまいそうで怖いんですよ。極端な話ですが、災害があったりして、あまりきれいでない水を飲む必要がこの先出てくるかもしれない。そのときに弱いカラダだと、生きていけなさそうな気がして。どんな環境でも、どんな忙しい状況でも生き抜ける「強い」カラダでありたいと思いますね。そんなわけで、好物の濃厚なとんこつラーメンだって食べます。昔、一時期ハマって毎日食べていたら10kg近く太ったので、さすがにたまにしか食べないようにしていますが(笑)。

血圧は低め。ノンストレスが好影響?

 ずっと病気知らずでしたが、去年、大腸ポリープが見つかって切除しました。44歳なので、年齢的にも何かしら出てきますよね。それからは、さらに健康を意識するようになりました。
 僕は好きな仕事をしていますが、逆に言えば、嫌いな仕事というか自分ができない仕事はできる人に任せるようにしています。食べものも、自分で選べるときは食べたいものを食べます。ストレスをためないようにしている影響もあってか、血圧は低めです。
 ただ、編集の仕事は、パソコン作業や原稿チェックでどうしても前かがみになりがちで、頸椎(けいつい)ヘルニアとかになりやすいんですよ。首まわりを鍛えるために、筋トレを始めました。ジムには行きません。行く時間がないので。筋トレも健康的な食事も、時短でできるよう生活に取り入れています。そのほうが負担は軽いし、とにかく時間を効率よく使いたいんです。時間が空けば、仕事や、人とのコミュニケーションの時間にあてられますから。やっぱり僕の健康は仕事のためということですね。

〈ある一日のスケジュール〉
 6時半に起床。コップ1杯の水と、ビタミンCやアミノ酸、青汁、コラーゲン、プロテインを入れた特製ドリンク1杯を飲む。面倒くさがりだから全部混ぜちゃう。そこも時短(笑)。
 毎日届く200件ほどのメールをチェックしながら、「特製お茶漬け」をかきこむ。お茶漬けならささっと短時間で食べられるから。朝食のあとは、腕立て伏せ20回、7kgのダンベル運動を20~30回。10分くらいでシャワーを浴びる。シャンプーも、泡立てが要らないスプレータイプを使ってさっとすませる。その日、着る服にアイロンをかけて出勤。
 この日は展示会へ直行し、13時から仕事仲間とともに外で昼食。中野のレストラン「トラットリア イル フォルネッロ」でプンタレッレのサラダを食べる。前日、仕事仲間と飲み過ぎたので、ランチはサラダのみ。バランスを調整する。
 仕事を終えるのは18時半ごろ。アルマーニの方と、銀座の「アルマーニ リストランテ」で会食。絶品のイタリアンを堪能。22時まで食事を楽しむ。そのまま飲みに行くこともあるが、今日は翌日に備えて帰宅。2時就寝。

【朝食】明太子や昆布をのせたお茶漬け

朝は、メールチェックしながらかきこめるお茶漬けが定番だ。福岡の料亭「稚加榮(ちかえ)」で買った博多明太子と、昆布、刻みネギをのせて、同店のだしをかけた。シンプル・イズ・ベスト。納豆、オクラ、卵、ネギ、めかぶ、のりにだしをかける日も。

【昼食】プンタレッレのサラダ

絶対に行ったほうがいい中野の老舗イタリアン「トラットリア イル フォルネッロ」。プンタレッレはチコリの仲間で、ローマの伝統的な冬野菜。シャキシャキの歯ごたえとほろ苦さが特徴だ。この日はサラダのみ。でも、僕はお肉が大好きなので、お肉と赤ワインだけ頼む日もある。

【夕食】ポルチーニや和牛のコース料理

アルマーニの方と会食。お店もまさに、銀座の「アルマーニ リストランテ」。ポルチーニのメレンゲ、カモ胸肉の薫製、イクラやウニの冷製カッペリーニ、A5和牛のロースト、ほうじ茶のアイスクリーム。素晴らしいディナーでした。

   

プロフィール

干場 義雅/ほしば よしまさ
編集長、ファッションディレクター

男性誌『LEON』の創刊に携わり、2014年にWEBマガジン『FORZA STYLE』の編集長に就任。

   
ひと言アドバイス
料理家・管理栄養士の新谷友里江さん
 朝食は、かむことによって脳が活性化し、仕事の効率アップにつながります。お茶漬けだとサラサラとかまずに食べられてしまうので、おにぎりや丼のほうがおすすめですね。タンパク質が豊富な納豆、オクラ、卵の丼だとなおいいです。
 昼食のサラダはビタミン類や食物繊維が取れていいのですが、これだけだと腹持ちが悪いので、お肉や穀類(押し麦やパンなど)が入ったボリュームサラダにしてみては。ショウガやスパイスの入ったドレッシングをかければ冷え防止になりますよ。
 夕食は、朝昼に比べてボリュームがあり脂質も多いですね。できれば朝昼にしっかりと、エネルギー消費が少なくなる夜は、軽めに取るのが理想的です。

プロフィール

新谷 友里江/にいや ゆりえ
管理栄養士、料理家、フードコーディネーター

雑誌「オレンジページ」のほか、料理雑誌やファッション誌、書籍などで、レシピ開発やスタイリング、調理を行う。家庭料理を中心に、お菓子やカフェレシピも提案。主な書籍に「ジャーで楽しむサラダレシピ」「やせるマグごはん」など。

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

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