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【一流ビジネスパーソンの食卓】横田響子さん/30代後半で体質が変化。食も睡眠も「質」を大切に

 女性社長や女性起業家の活躍が注目される現代。彼女たちは、どんな食事をとり、エネルギーに変え、パワフルな毎日を送っているのでしょうか。

 2300人もの女性起業家のネットワークをもとに事業支援を行う「コラボラボ」代表、横田響子さん。年齢による体質の変化を経て、食生活や健康への意識が変わってきたそうです。十穀米の健康的な昼食や、夫とゆっくり楽しむ外食など、日々の食生活について聞きました。

 

女性は12の倍数で体質が変わる――36歳で実感!

 CMで聞いた言葉だと思うんですが、「女は12の倍数のときに体質が変わる」という説を実感しているんです。36歳になったとき、体質がガラッと変わりました。以前の私は暴飲暴食。たくさん食べたし、食事の時間もめちゃくちゃでした。それでも、どんなに食べても太らない体形だったのに、36歳を過ぎてからは体重が増えるようになったんです。そこで気づきました。「あ、食べたら太るんだ」と(笑)。それと、寝る直前に食べると、翌朝、おなかが痛くなるようになってしまって。どんなに忙しくても、寝る前2時間は食べないようになりました。健康の意識が変わったターニングポイントですね。
 私は、女性起業家を支援していて、今は2300人ほどの起業家の皆さんと仕事をしています。さまざまな企業さんと女性起業家の橋渡し的な役割が仕事の一つです。女性社長は、外れにくいピアスキャッチをヒットさせた「ものづくり系」から、ファッションや雑貨を生み出す「デザイン系」、企業の商品開発の依頼を受ける「企画系」、珍しいところでは獣医さんや助産師さんまでいますよ。平均年齢41歳で、約4割の人が子育て中。皆さん、本当にアイデアや行動力がすごい。私のほうが元気をもらっているくらいです。私も負けじと、健康で元気でいるため、最近は食生活や睡眠を見直すようになりました。

朝・昼食は手軽に、夕食は夫とゆっくり外食

 食事の時間は、3食ほぼ決まっています。朝食は8時前後に手軽なグラノーラ、昼食は12時~13時に、買ってきたおにぎりを社内で食べています。昼食はつい仕事に追われてせかせかしがち。夕食は夫と一緒に外食することが多いので、「おいしいね」などと感想を言いながらゆっくり味わうように心がけています。夫は肥満体質で、まるでダイエットが趣味のような人(笑)。彼が1年ほど前から夜に糖質制限を始めたので、私もつき合うようになりました。野菜やお肉はたくさん食べますよ。基本的に和食が好きですが、本格四川料理やちゃんこ鍋など、いろいろなお店に足を運んで食事を楽しんでいます。

骨折を機に、ヨガから太極拳に目覚める!?

 最近は、日曜日に太極拳をやっています。元々ヨガをやっていたんですが、半年前に自転車でコケて手を骨折してしまったんです。今もですが、手に体重をかけられなくて。ヨガは手や腕に体重を乗せる動きがあって、それができないため、たまたま会社のそばに教室がある太極拳に切り替えることに。ヨガも太極拳もほとんどしゃべらず、静かに動くところが似ていますね。30人以上の人たちと一緒にやっていますよ。日々めまぐるしく、休みの日もニュースチェックなどつい仕事につながることをしがちですが、太極拳の時間はゆっくりと自分の世界に没頭できて、リフレッシュにつながります。
 あとは、自転車で通勤しているのが、ささやかな運動ですね。ミニベロという車輪が小さい自転車で、近場の本屋さんに行くときなども乗っています。
 それから、靴にこだわるようになりました。足を測定して作れる店があって、そこの靴を愛用しています。いい姿勢を保ちながら、股関節から足を動かす正しい歩き方をサポートしてくれるんです。今日も履いていますよ。運動を積極的にやるよりは、身につけるだけで補強してくれる、手軽な健康グッズについ頼ってしまいますね。

アプリを使って睡眠を管理

 血圧はあまり測っていないんですが、たぶん低血圧だと思います。測ったほうがいいんだろうなとは思いつつ、まだ実行できていなくて……。でも最近、睡眠の状態を自分で管理するようになりました。結構いびきをかくのが悩みなんです。スマホのアプリを使って、いびきの時間やタイミングを記録しています。いびきをかく日は、疲れているのかな?とか、辛いものでも食べたかな?とか、まだ研究中。まずは、自分の傾向を知ることが大事なんだろうなと思います。傾向を知らないと対策もとれませんから。
 30代は5時間くらいの睡眠時間だったけど、40代になってからは7時間を目指しています。最近の仕事では、省庁の会議に出させてもらったり、多いときは10本分くらいのプロジェクトを同時進行していたり、ずっと頭をフル回転させているので、寝ないと休まらないんです。睡眠の質を高めたいですね。私もやっと健康への意識が高まってきたところです。

〈ある一日のスケジュール〉

 7時起床。ニュースや朝ドラを見ながら朝食。牛乳を入れたフルーツグラノーラで手軽に。たまにパンの日もある。あわただしい日は食べないことも……。コーヒーは豆からひいて飲む。9時からスカイプで、25分間の英語の授業を受ける。新聞2紙に目を通しながらコーヒーをもう1杯。
 自転車で出勤し、10時始業。メールチェックから始める。プロジェクトの進捗(しんちょく)を確認しながら資料に目を通す。12時~13時頃に昼食。会社の斜め前にあるおにぎり専門店「十穀和長」で、十穀米のおにぎりと豚汁を購入。昼食は9割がたこのお店で食べるくらいお気に入り。この定番メニューで1日の栄養を補っているつもりだ。
 19時~20時頃に夕食。今日は会社近くの「野菜居酒屋 玄気」へ。イカのレバ刺しやダチョウのヒレ肉に舌鼓。サラダや焼きナスを頼んで野菜も積極的に取る。寝る前2時間は食べないルールを守って早々に帰宅。早いときは23時に布団に入る。小説を読んでいるうちに、気がついたら眠りの中へ。

【朝食】フルーツグラノーラとコーヒー

 牛乳入りのフルーツグラノーラが定番。でも、食べるのは週の半分くらい。朝食をとった日のほうがなぜか早くおなかがすく。腸がしっかり動くから?出かける前にコーヒーで一息。

  
【昼食】十穀米のおにぎりと豚汁

 「十穀和長」の十穀米のおにぎり(具は焼きタラコ)1個と豚汁。おにぎりはサイズが大きいので1個で十分。半分具材なんじゃないかと思うくらいタラコがごろごろ入っている。豚汁(ダイコン、ニンジン、豆腐、豚肉入り)で温まる。

  
【夕食】野菜居酒屋であれこれ

 外食。イカのレバ刺し、ザーサイ、サラダ(しいたけ、レンコン、カボチャ、葉物入り)、ダチョウのヒレ肉、チーズクレープ(ナス、トマト、アボカド入り)、長ナスのニンニクしょうゆ。大好きな日本酒を飲むのがお決まり。毎回1合くらい。

        
   

プロフィール

横田響子/よこた きょうこ
株式会社コラボラボ 代表取締役社長

1976年オーストラリア生まれ。4歳で帰国後、大阪育ち。お茶の水女子大学卒業後、リクルート社を経て、2006年に株式会社コラボラボを設立。翌年に女性社長支援サイト「女性社長.net」(http://joseishacho.net/)を立ち上げる。

  
   
管理栄養士からひと言アドバイス
 朝食のグラノーラはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、牛乳をかけることでカルシウムも摂取できますが、たんぱく質量が少し足りないかなと思います。たんぱく質は免疫力を上げたり美肌を作ったりと、とても重要な栄養素なので、意識して摂取したいですね。朝食をとった日の方が早くおなかが空くのはなぜ?とのことですが、グラノーラは炭水化物や糖分が多く含まれているので、血糖値が急激に上がり、血糖値を下げる働きをするインスリンが大量に分泌され、逆に低血糖状態になってしまったからだと考えられます。グラノーラを食べる前に、野菜サラダや野菜スープなどを食べると、血糖値の上昇が緩やかになりますよ。
 昼食はバランスがとれていますが、朝昼と緑黄色野菜が少ないのが気になります。例えば、ホウレンソウのおひたしやブロッコリーのサラダなど、お総菜を1品追加したいところ。
 夕食は、たんぱく質と野菜がバランスよくとれています。日本酒は糖質が多いので、ご飯を食べずに調整しているところもいいですね。

プロフィール

新谷 友里江/にいや ゆりえ
管理栄養士、料理家、フードコーディネーター

雑誌「オレンジページ」のほか、料理雑誌やファッション誌、書籍などで、レシピ開発やスタイリング、調理を行う。家庭料理を中心に、お菓子やカフェレシピも提案。主な書籍に「ジャーで楽しむサラダレシピ」「やせるマグごはん」など。

                             

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

トレンドニュースby 朝日新聞デジタル

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