流水でOK?ウェットティッシュは効果あり?風邪やインフルエンザを予防する手洗いの鉄則とは:「自測自健(じそくじけん)」のススメ:朝日新聞デジタル

「自測自健(じそくじけん)」のススメ

  • TOP
  • ライフスタイル
  • 流水でOK?ウェットティッシュは効果あり?風邪やインフルエンザを予防する手洗いの鉄則とは

流水でOK?ウェットティッシュは効果あり?風邪やインフルエンザを予防する手洗いの鉄則とは

 インフルエンザの患者数が過去最多となった今冬。インフルエンザに限らず感染症の予防には手洗いが有効ですが、正しい手洗いの方法やタイミングは意外と知られていません。流水のみやウェットティッシュでも効果はある?トイレの後と整髪の後、しっかり手洗いするべきはどっち?あなたを感染症から守る手洗い、いま一度見直してみませんか?

トイレ後に手洗いしない人が15・4%

 国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)のAMR臨床リファレンスセンターは、「あなたにもできる風邪・インフルエンザ対策」として正しい手洗いの情報を1月から公開しています(http://amr.ncgm.go.jp)。

 正しい手洗いは6手順。①手のひら②手の甲③指の間④指先、爪の間⑤親指のつけ根⑥手首の順に洗います。特に汚れが残りやすいのが親指、そして指先、爪の間なので、ここは入念に行いましょう。

 とはいえ、帰宅時に食事の前後、トイレの後、メイクや整髪の後、事務作業の後……。手洗いをする機会は多く、毎回時間をかけて洗っていられないという人も多いでしょう。消費者庁が2015年に発表した手洗いに関する実態調査では、「家庭での食事前に必ず手を洗う」と回答した人は52・6%にとどまり、さらに「トイレ後に手を洗わない」という人が15・4%にのぼりました。

 AMR臨床リファレンスセンター情報・教育支援室長の具芳明(ぐ・よしあき)さんは「衛生的手洗いと社会的手洗い(日常手洗い)に分けて考えるのもよいでしょう」と話します。衛生的手洗いとは、手の表面についている菌をしっかりと落とすことで、ハンドソープなどを使い入念に洗います。これは食事や調理の前など食べ物を扱う前、手が菌で汚染されている可能性が高いトイレの後に行うのがよいです。一方、整髪やメイク後などで手のべたつきを取るのが目的であれば、流水のみといった簡易な日常手洗いで十分と言えます。

流水のみ、ウェットティッシュのみでも一定の効果

 感染症学雑誌で発表された研究によれば、手の表面に100万個のウイルスが付いている場合、流水のみで15秒の手洗いでも残存ウイルス数は1%の約1万個まで減少し、一定の効果はあります。これにハンドソープでのもみ洗いを加える、時間を長くする、2度洗いするなど衛生的手洗いを徹底することで、ウイルス数は0・0001%にまで減少させることができます。

 また、外出先などではおしぼりやウェットティッシュでぬぐうのを手洗いがわりとする人も多くいます。埼玉県消費生活センターが、ウェットティッシュ商品を比較し、テーブルの上での細菌除去を行った実験では、1回の拭き取りだけでは全ての細菌の除去はできなかったものの、拭き取りを3回重ねることで大部分の細菌が除去できています。アルコール入りの除菌ウェットティッシュの効果が最も高かったものの、除菌表示のないウェットティッシュや水道水を含ませたティッシュペーパーでも拭き取りを3回重ねると大部分除去の効果がありました。

 流水のみや、手をぬぐうのみでも一定の効果はあります。簡単でもいいのでまずは手洗いの意識を高め、食事前やトイレの後は特にしっかり洗うのが望ましいようです。

予防接種はインフルエンザの他に肺炎球菌ワクチンもおすすめ

「風邪・インフルエンザ対策」では、手洗いの他に咳(せき)エチケット、ワクチン接種についても紹介しています。

 マスク着用は一般的なマナーとなりましたが、マスクがない場合は、咳やくしゃみをする際に、ティッシュやハンカチ、もしくは服の袖で口や鼻を覆うのがエチケットです。手で直接覆うと、その後にドアなどに触れることでウイルスが広がる可能性があります。また、顔を動かして人がいない方向に咳やくしゃみをするのも、空気の流れで広がってしまうので、口元で飛散を抑えるのが効果的です。

 ワクチンはインフルエンザ予防の場合、接種してから免疫ができるまでに2週間ほどかかるため、流行の直前の10月~12月上旬が最も効果的なタイミングとされています。インフルエンザから肺炎を起こすことがあるため、具芳明さんは「高齢の方、呼吸器系や循環器系に病気のある人は、肺炎球菌ワクチンを接種するのもお勧めです」と言います。

   

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

トレンドニュースby 朝日新聞デジタル

関連記事