「自測自健(じそくじけん)」のススメ

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めまい、頭痛、吐き気……。知らないと怖い熱中症の症状と、5つの対応策

 9956人--。7月9日から15日の1週間に、熱中症で救急搬送された人の数です(総務省消防庁7月18日発表、速報値)。その前の1週間は2722人でしたので、3倍以上に増えたことになります。岐阜県多治見市では18日午後2時半ごろに気温40.7度を記録。全国的に猛暑はまだまだ続く見通しです。熱中症とはどんな病気なのかを知って、注意しましょう。

救急搬送が必要となる3つのポイント

 暑いときに汗をかくと、その汗の蒸発によって熱が奪われ、体温が低下します。夏場はこうして体温調整を行うのですが、高温多湿で発汗が多すぎると、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調整ができなくなる場合があります。その状態が熱中症です。

 日本救急医学会は、熱中症の症状を重症度に応じて分類しています。Ⅰ度~Ⅲ度の3段階があり、Ⅲ度がもっとも重度となります。分類によると、

Ⅰ度=めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直
Ⅱ度=頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感
Ⅲ度=(Ⅱ度の症状に加え)意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温(体に触ると熱い)、肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害

となっています。最悪の場合には早期に死亡するケースもあります。

 環境省の「熱中症 環境保健マニュアル 2018」では、救急搬送を判断するポイントとして「意識がしっかりしているか」「水を自分で飲めるか」「症状が改善したか」の3点をあげています。もし該当すれば、病院への搬送が必要です。

高齢者や下痢の症状がある人などは特に注意!

 では、どんな人が熱中症になりやすいのでしょうか? 総務省消防庁によると、2017年5月から9月の間に、熱中症で救急搬送された人は、5万2984人いました。年齢区分別でみると、いちばん多いのは65歳以上の高齢者で2万5930人。成人(18歳以上、65歳未満)が1万8879人、少年(7歳以上、18歳未満)が7685人。乳幼児(生後28日以上、7歳未満)が482人、新生児(生後28日未満)が8人となっています。

 熱中症は、体内の水分量が減少して、効率良く熱を体外に逃がせなくなることで起こります。高齢者は体のなかの水分量が少ないため、熱中症を引き起こしやすく、さらに持病を持っている人は重症化もしやすくなります。下痢や感染症の症状があり、脱水症状気味の人も同じです。また、肥満の人や普段から運動をしていない人なども、熱中症にかかりやすいといわれています。

 ちなみに体が熱くなると皮膚が赤くなって見えるのは、皮膚の下にある血管が広がって、そこでたくさんの血液を冷やそうとしているからです。また脱水症状が進むと、尿の量が少なく、色が濃くなります。汗をたくさんかいて、長い間トイレに行かなかったという経験は、多くの人に心当たりがあるのではないでしょうか? それは脱水症状のサインかもしれません、気をつけましょう。

対応策は「FIRST」

 もし万が一、「熱中症の症状かも」と思った場合は、どうすべきでしょう?
東京都医師会はホームページで、熱中症の症状が出たら「FIRST(ファースト)」という5つの対応策をとるよう勧めています。FIRSTは以下の5つの頭文字をとったものです。

Fluid(フルード)=水分補給する
Ice(アイス)=氷などで体を冷やす
Rest(レスト)=体を休ませる
Sign(サイン)=15分ほど様子を見て症状を確認する
Treatment(トリートメント)=症状が改善しなければ受診する

 いずれも涼しい場所に移動して行うことが大事です。たとえば体を冷やす場合は、太い血管のあるわきの下や、両側の首筋、足のつけ根などを冷やすとよいといわれています。早め早めの対処を心掛けましょう。

   

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

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