熱中症予防、日常生活で心掛けておきたい6つのポイント:「自測自健(じそくじけん)」のススメ:朝日新聞デジタル

「自測自健(じそくじけん)」のススメ

熱中症予防、日常生活で心掛けておきたい6つのポイント

 暑さのせいか、なんだか体の調子が悪い……。全国的な猛暑が続くなか、そんな人も多いのではないでしょうか。めまいや頭痛を引き起こし、最悪の場合は命にかかわってしまう熱中症。救急搬送される人の数も増えています。熱中症にかからないため、日常生活でどんなことに気をつければ良いのでしょう。

けいれんや意識障害、死亡に至るケースも

 7月18日、東京消防庁の救急隊の出動件数は3036件(速報値)に達し、1日の件数としては救急業務を始めた1936年以降で最多となりました。熱中症の疑いによる救急搬送車が増えたためとみられています。

 高温多湿の気候で、体内の水分や塩分のバランスが崩れるのが熱中症です。軽度ではめまいや筋肉痛、重度になるにしたがって、頭痛や吐き気、けいれんや意識障害が起こり、死亡に至るケースもあります。総務省消防庁によると、7月9日から15日の1週間で、全国11府県で計12人が熱中症により死亡しました。

 日常生活のなかで熱中症を防ぐための注意事項として、環境省では次の6項目をまとめています。予防の鉄則は、脱水症状と体温の上昇を抑えることです。

① 暑さを避ける
② こまめに水分をとる
③ 急に暑くなる日に注意する
④ 暑さに備えた体づくりをする
⑤ 個人の体力や体調を考慮する
⑥ 集団生活の場では互いに配慮する

たくさん汗をかいたときは、スポーツ飲料や経口補水液

では、6つのポイントについて、少しくわしくみていきましょう。

① 暑さを避ける
 大きく分けて「行動」「住まい」「衣服」でのポイントがあります。行動では、暑い日は無理をしない、日陰を歩く、涼しい場所にいく、休憩をとる、天気予報を参考にして外出する、といったことが大切です。当たり前、と思っていても、ついつい日なたを歩いたり、休憩を取らずに動いたりしてしまうもの。普段よりも過剰に意識するくらいがよいでしょう。

 住まいでは、網戸などで風通しを良くする、日光が窓から入るのをブラインドやすだれで防ぐ、エアコンや扇風機を使う、打ち水をする、屋根に反射率の高い素材を使う、などがあります。エアコンを使う際は、一緒に扇風機を使うとより涼しく感じるなど、一工夫で効果があがります。衣服は襟元をゆるめたり、日傘や帽子を活用したりするなど心掛けましょう。

② こまめに水分をとる
 暑いときに体温を下げるためには、しっかりと汗をかくことが重要です。そして体温調節のためには、汗で失った水分や塩分を十分に補給しなければなりません。日常生活で飲むべき水の量は1日あたり1.2リットルとされていますが、発汗量に応じた水分補給が必要です。また、入浴時や睡眠時にも汗をかくため、入浴後や起きた後にもしっかり水分をとりましょう。

 たくさん汗をかき、熱中症の症状が悪化しているようなときは、水でなくスポーツ飲料や経口補水液を飲むようにしましょう。水だけを飲むと、体が体液の電解質濃度を保とうとしてかえって脱水症状が進んでしまう可能性もあるためです。最近、ドラッグストアなどでも見かける経口補水液は、カリウムやナトリウムなどの電解質が含まれていて、体でよく吸収されるように作られている。

「暑熱順化」で猛暑に備えた体づくりを

③ 急に暑くなる日に注意する
 上手に汗をかくようになるためには、暑さへの慣れが必要。久しぶりに暑い環境で仕事などを行う人や、涼しい地域から暑い地域へ旅行する人などは特に注意が必要です。

④ 暑さに備えた体づくりをする
 暑い日が何日もつづくと、体が次第に慣れ、暑さに対して強くなります。これは「暑熱順化」と呼ばれます。具体的には、汗の量の増加、血液量の増加、心拍数の減少といったかたちで起こります。やや暑い環境で、毎日30分程度のウォーキングなど運動を続ければ、暑熱順化ができるといわれています。汗をかく機会を増やしておくことが大切です。

⑤ 個人の体力や体調を考慮する
 普段元気な人でも、その日のコンディションによって熱中症にかかりやすくなります。風邪や下痢など体調不良の人はもちろん、寝不足の人や二日酔いの人も要注意です。体調がしっかり回復するまでは、十分に水分補給をしながら涼しい環境で体を休めてください。

⑥ 集団生活の場では互いに配慮する
 部活動やイベント開催の場では、個人の体力や体調にあわせて、決して無理をさせないことが重要です。活動のスケジュールにはこまめに水分・塩分補給ができる休み時間をつくり、暑い場所での活動はできるだけ短時間で済ませられるように努めます。熱中症に対する注意を呼びかけ、体調不良の際は気軽に話せる雰囲気作りをしておくことも大切です。

 こうした予防法をしっかり準備しておけば、熱中症は防ぐことが可能です。決して無理をすることなく、暑い夏を乗り切りましょう。

   

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

トレンドニュースby 朝日新聞デジタル

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