「自測自健(じそくじけん)」のススメ

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健康診断は受けるべき? 5種類の内容と費用を詳しく解説

 健康診断というのは、生活習慣病やそのほかの病気の早期発見のために必要なものです。ただ、普段あまり病院に行かない人にとっては、どんな検査があるのか、どれくらい費用がかかるのか、と不安に感じることもあるでしょう。健康状態に対して正しい知識と理解を持って、健康を維持することは重要であり、そのために健康診断が存在します。こちらでは、健康診断の5種の内容と費用について詳しく解説します。

監修者プロフィール

伊藤メディカルクリニック院長
伊藤 幹彦 先生

東京医科大学卒業後、東京医科大学第2外科(心臓血管外科)入局。東京医科大学八王子医療センター心臓血管外科や東京警察病院外科医長などを経歴し、現在は伊藤メディカルクリニックの院長を務める。これまでの術者としての経験をもとに、全身管理の大切さをモットーとし、健康維持への貢献を目指している。

 健康診断を受けることで、生活習慣病やそのほかの病気を早期発見することが可能です。

1.市区町村など自治体での一般健康診断
企業や団体にお勤めの方は、1年以内に1回、一般健康診断が義務付けられていますが、個人事業主やフリーランスなどの方は、市区町村などが実施する健康診断を利用するとよいでしょう。受診項目と費用は各自治体によって異なりますので、受ける際には事前にホームページなどで確認しておきましょう。例えば東京・渋谷区が行っている一般健康診断は、国保に加入している18〜39歳の区民が対象となり、無料で診断が受けられます。診察内容は以下のとおりです。

*問診
*身体測定
*尿検査
*血圧測定
*心電図
*胸部X線撮影
*血液検査

2.国が定めた特定健康診査
国は40〜74歳を対象に、生活習慣病予防を目的とした健康診断「特定健康診査」の実施を各自治体に定めています。無料で受診できるこの健診はメタボリックシンドロームに特化していることから、「メタボ健診」とも呼ばれています。

生活習慣の改善が必要な場合は自治体から指導を受ける

 受診するには、居住する地域の国民健康保険に加入している上、脱退、異動していないことが条件となります。検査項目は以下のとおりです。

*診察
*計測(身長・体重・BMI・体脂肪・腹囲)
*血圧測定
*尿検査(尿糖・尿蛋白)
*血液検査(脂質検査・血糖検査・肝機能検査)
*心電図検査
*眼底検査
*貧血検査

 男性であれば85cm、女性であれば90cm以上の腹囲であり、血糖、血圧、脂質といった検査結果が基準を超えてしまうと、生活習慣の改善が必要とされ、特定保健指導を受けます。この指導は自治体によって無料の場合もあれば、1,000円ほどかかる場合もあります。

 特定保健指導は、生活習慣改善に効果的な情報が提供される「情報提供」、専門スタッフから直接指導を受ける「動機付け支援」「積極的支援」に分かれます。後者の場合、保健指導の利用券が届くので、期限内に所定の機関を訪ねる必要があります。

3.後期高齢者であれば後期高齢者健康診査の受診が可能

後期高齢者健康検査は、自治体により年齢制限や検査内容、かかる費用が変わってきます。多くは75歳以上(もしくは65歳以上で一定の障害の状態にあると認定を受けた方)であれば受診でき、以下の項目を検査します。

*問診
*血圧
*身体測定
*尿検査(蛋白・糖・潜血)
*血液検査(脂質検査・肝機能検査・貧血検査・その他)

 かかる費用は無料も含め自治体によって異なります。受診の際にはホームページや区の担当者に電話で問い合わせてみましょう。

4.病院などで個人的に受ける健康診断
30代以下の人で市区町村の健康診断が受けられない場合には、近隣の病院で健康診断を受ける方法があります。費用は数千円~10,000円程度となっており、検査項目によって異なります。また、大腸内視鏡検査や胃カメラなどの検査をすると1万~2万円程度の費用がかかります。

5.前職の健康保険組合が行う健康診断を受ける
前職で健保に加入していた場合、手続きを行えば2年間の任意継続が可能です。加入していた保険組合が行っている健康診断も引き続き受診できます。

人間ドックと健康診断の違いって?

 健康に不安があると思っている場合には、より詳しく徹底的に検査をしたいと感じる人もいるでしょう。そうした場合には、「人間ドック」をすることになります。

 ただし、人間ドックは保険適用外となるため、どの病院でも全額自己負担です。基本的に20,000円台が最低ラインと考えていいでしょう。その場合、問診、身体測定、聴力、視力、採血、血圧、レントゲン、心電図、超音波などの一般的な検査をします。希望によっては、内視鏡・MRI・CTなどの検査、胃カメラや腫瘍マーカーに加えて大腸内視鏡など、様々なオプションを付け加えて自分に合った人間ドックプランを立てることも可能です。

 ですが、検査項目が増えれば増えるほど費用もかさんでいきます。検査項目が増えると10万円を超すこともありますし、1日では終わらずに1泊2日で行うこともありますので、よく考えた上で予約しましょう。

健康診断と合わせて受けておくべきがん検診

 がんは日本人の死因トップの病気です。早期発見をすれば命が助かる可能性が高くなりますので、健康診断に加えて、がん検診も受診しておくことが大切です。

 がん検診には、各自治体の住民検診に代表される「対策型検診」と、受診者自らが申し込む人間ドックのような「任意型検診」があります。「対策型検診」であれば公的な医療サービスのため、無料もしくは一部自己負担ですみます。

 対策型検診として実施されているがん検診は以下の5種類です。

種類 検診 対象年齢 検診間隔
胃がん検診 問診、胃X線検査 / 胃内視鏡検査 50歳以上 2年に1回
大腸がん検診 問診、便潜血検査 40歳以上 毎年
肺がん検診 問診、胸部X線検査、必要であれば喀痰細胞診
乳がん検診 問診、マンモグラフィと視触診 2年に1回
子宮頸がん検診 問診、視診、細胞診、内診 20歳以上

 「任意型検診」は自らが申し込みをするものとなりますので、完全自己負担となります。気になる箇所をそれぞれ選び、受診しましょう。

定期的に健診を受け、健康を見直すきっかけに

 健診を受けることは、自分の健康を見直して維持するきっかけになります。会社で行われる健康診断、自分で1年に1回足を運ぶ健康診断など、様々な方法があります。

 いずれにせよ、病気を早期発見し健康を維持するためには、とても大切なイベントだと考えてください。

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

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