「自測自健(じそくじけん)」のススメ

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健康診断における女性ならではの4つのお悩み解決策

 女性には体調不良や生理、妊娠中など、健康診断を受けづらいと感じるタイミングがあります。ここでは、こうしたタイミングの際にできること、妊娠中や生理中に受診できない検査項目などをまとめて紹介します。

監修者プロフィール

伊藤メディカルクリニック院長
伊藤 幹彦 先生

東京医科大学卒業後、東京医科大学第2外科(心臓血管外科)入局。東京医科大学八王子医療センター心臓血管外科や東京警察病院外科医長などを経歴し、現在は伊藤メディカルクリニックの院長を務める。これまでの術者としての経験をもとに、全身管理の大切さをモットーとし、健康維持への貢献を目指している。

 会社で健康診断を受けるとき、生理や妊娠など、女性特有の事情を抱えている方も少なくありません。ここでは、女性が健康診断を受ける際に注意しておきたいポイントを紹介します。

1.生理痛がひどい場合は無理に受診せず、健康診断を延期する

 女性の身体はとてもデリケート。ホルモンバランスの影響でむくんだり、何をするにも億劫な気持ちになったりすることがあります。また生理中は、つらい貧血や腹部の鈍痛、寒気や頭痛などさまざまな症状が現れることもあるでしょう。そこで気になるのが、「体調がよくないときにも健康診断を受けるべきかどうか」ということ。

 生理の症状がつらい場合は、健康診断日を別の日に振り替えても問題はありません。無理に受診せず、健康診断を予約している医療機関に問い合わせ、再度予約を取り直しましょう。

2.生理中は、できる範囲の検査を行うのが一般的

 生理中はできる範囲でのみ検査を進めるのが一般的です。

 生理中に受けられない項目は、検体に血液が混ざる可能性がある「尿検査」や「便潜血検査」、直接子宮の状態を確認する「子宮頸がん検診」があげられます。便潜血検査などは消化器官からの出血を確認する検査ですから、血液が便に混ざってしまうと誤診につながってしまうのです。子宮頸がん検診は一般健診には含まれていない項目ですが、オプションで追加する場合は、生理に重ならないようにスケジュールを調整しましょう。

 生理中は、出血量が多く一時的に貧血の症状にかかることがあります。貧血の症状が出ていると、血液検査の結果に影響を及ぼす可能性があるため、採血が見送られる場合があります。貧血の症状が出ているときは放置せず、医師か看護師に生理中で貧血気味であることを伝えるようにしましょう。

3.妊娠中でも会社の健康診断は必要!一部を除きほとんどの検査が受診できる

 妊娠中の健康診断で、赤ちゃんによくない影響が出ないか心配な方も多いのではないでしょうか。また、産婦人科で検診を受けてきた方は、「健康診断を二重に受ける必要はないのでは?」と考えるかもしれません。

 妊娠中ということで体調管理に慎重になるのは自然なことですが、基本的に健康診断を拒否することはできません。会社には検査結果を通じて、健康であること、就業に問題がないことを伝えなければならないので、少し面倒に感じても健康診断は受診しておきましょう。

 また、病気を防ぐ意味でも、健康診断は大切です。婦人科で受けた検診結果だけでは、隠れている病気を発見できない可能性もあります。例えば、視力や聴力の検査、がん検診などの専門性の高い検診は産婦人科で行われるものには含まれていないため、会社の健康診断を受けるしかありません。

 万が一何かトラブルが見つかれば、お腹の赤ちゃんにも影響が出てしまう可能性があります。健康診断で早めに発見・予防することが大切です。

4.男性の目が気になる場合は女性専用のサービスを活用する

 健康診断では、男性社員と同じ検査日になることもあります。もちろん検査は個別で行われるので特に問題はありませんが、一緒に健康診断を受けることに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。

 健診日が同じでも、男性と女性で時間が分かれている場合があります。また、婦人科検診だけ午後の時間帯にするといった工夫がとられていたり、女性専用フロアを用意していたりするところもあります。心配な方は健康診断を受ける医療機関に確認をしておくと良いでしょう。

妊娠中や生理中の健康診断は無理をせず、身体と相談しつつ受診しよう

 今回は健康診断にかかわる女性のお悩みの解決策をご紹介しました。妊娠中や生理中など、デリケートな状態に置かれている場合はその旨を医療機関に伝えましょう。また、体調を鑑みたうえ、無理をせずにスケジュール調整をし、診断を受けてください。

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

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