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男性も悩む低血圧の特徴・原因と改善方法

 一般的に女性は「低血圧」、男性は「高血圧」に悩まされていると言われていますが、実は低血圧に悩んでいる男性も多くいます。低血圧というのは、その名のとおり「正常な数値」よりも低い血圧のこと。低血圧は一般的に男性よりも女性の方が多いですが、男性の発症も起こり得ます。これから低血圧で悩む男性に対して、その原因やおすすめの改善方法を解説します。

監修者プロフィール

伊藤メディカルクリニック院長
伊藤 幹彦 先生

東京医科大学卒業後、東京医科大学第2外科(心臓血管外科)入局。東京医科大学八王子医療センター心臓血管外科や東京警察病院外科医長などを経歴し、現在は伊藤メディカルクリニックの院長を務める。これまでの術者としての経験をもとに、全身管理の大切さをモットーとし、健康維持への貢献を目指している。

 男性が低血圧というイメージは意外と思われるかもしれませんが、低血圧で辛い思いをしている男性もいます。今回は、男性の低血圧の原因、おすすめの改善方法についてご紹介します。

低血圧になる原因とは?

 女性に低血圧の人が多いのは、女性ホルモンの作用などが理由といわれています。一方、男性の場合はストレスや生活習慣の乱れが原因になる場合があります。

 いま一度、低血圧の種類について以下にまとめます。

・遺伝や体質が原因で起きる「本態性低血圧」
体質や遺伝的なものが原因となって起こるのが「本態性低血圧」です。自覚症状がない場合もあります。

・自律神経の障害によって起こる「起立性低血圧」
俗に「立ちくらみ」と呼ばれるものが「起立性低血圧」です。横になっている状態やしゃがんでいるような状態から急に立ち上がる際、めまいや嘔吐といった症状が起こります。自律神経の障害などによって、心臓から送られる血液の量が少なくなることが原因と考えられています。

・怪我や病気が原因の「二次性低血圧」
「二次性低血圧」は病気、怪我、薬の服用などの二次的な作用により引き起こされる低血圧です。急性の場合は心臓病や肺疾患など、慢性の場合は心臓病、甲状腺機能低下症、薬の副作用によって発症します。

 次の「食後低血圧」も、二次性低血圧の一つとなっています。

・食後に起きる「食後低血圧」
「食後低血圧」は食後に起こる低血圧です。食べ物を消化するために血液は胃に集まり、血液が心臓に戻りにくくなることが原因で低血圧が起きます。基本的に高齢者に多く見られる症状で、高齢者の3人に1人は食後低血圧を発症していると分かっています。

低血圧の効果的な改善方法

 男性の低血圧を改善するための効果的な方法をご説明します。低血圧は、生活習慣の乱れを見直すことで改善される場合があります。

・栄養バランスのとれた食事を摂る
低血圧の改善方法として、栄養バランスのよい食事を摂ることは欠かせません。血の巡りをよくするとされるEPAや、コレステロールの酸化防止に役立つとされるポリフェノールなどをバランスよく摂取しましょう。EPAは魚に、ポリフェノールはブドウに多く含まれています。

・ふくらはぎの筋肉を鍛える
「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎを鍛えることも低血圧対策のひとつです。ふくらはぎの筋肉は、「筋ポンプ作用」として血液を上部へ押しあげる役割を果たします。低血圧の場合、手足の末端の血液が心臓に戻りにくくなることがありますが、ふくらはぎを鍛えることで、防止につながります。

 ふくらはぎを簡単に鍛えられるのは、自宅や会社の「階段」を使った運動です。1~2段程度使って、昇り降りをするだけの「昇降運動」をすれば、下半身の筋肉を効率的に鍛えることができます。忙しい人にもおすすめですし危ない運動でもないので、継続して運動を続けられるでしょう。

 もう少し本格的に下半身の筋肉を鍛えたい場合には、スクワットを毎日続けることも効果的です。やる気次第では、ジムに通ってみてもいいでしょう。

・有酸素運動で体に酸素を行き渡らせる
有酸素運動も低血圧改善には効果的です。有酸素運動とは以下のように、長時間続けて行う運動を指します。

*ウォーキング / ジョギング
*エアロビクス
*サイクリング
*水泳

 有酸素運動は体脂肪を燃焼する効果がありますが、呼吸循環器系の機能向上も期待できます。長時間の運動には大量の酸素が必要となり、そのためには心拍数を高めなければなりません。有酸素運動を続け、心機能が高まることで、血液循環もスムーズになります。

・運動をするときの注意点
最初は無理のない運動をして、負担をかけないようにしましょう。そして一時的なものではなく、毎日計画を立て継続して運動ができるようにしてください。

低血圧は生活習慣の見直しが特に重要

 仕事などで多忙になり、あまり運動ができていなかったり、食事に偏りが生じたりしている男性は少なくありません。今回紹介した生活習慣の改善方法を実施すれば、低血圧の症状を抑えられるはずです。ぜひ、試してみてください。

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

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