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朝がつらい原因は低血圧!? 改善のために取り入れるべき6つの生活習慣

 低血圧で朝が苦手という方は多いのではないでしょうか?なかなか起きられないという方だけでなく、中には吐き気や寒気といった症状を抱えている方もいるかと思います。そこでこちらでは、低血圧になる原因、低血圧と朝の不調との関係性、低血圧の方が取り入れるべき6つの生活習慣について、詳しく説明します。朝からしっかり動きたい、不調を改善したいという方は参考にしてみてください。

監修者プロフィール

伊藤メディカルクリニック院長
伊藤 幹彦 先生

東京医科大学卒業後、東京医科大学第2外科(心臓血管外科)入局。東京医科大学八王子医療センター心臓血管外科や東京警察病院外科医長などを経歴し、現在は伊藤メディカルクリニックの院長を務める。これまでの術者としての経験をもとに、全身管理の大切さをモットーとし、健康維持への貢献を目指している。

 低血圧で朝が苦手だと感じている方へ、低血圧の原因や朝がつらい理由、そして低血圧を改善するための生活習慣についてご紹介します。

つらい起床の原因となる低血圧の4つの種類

 一般的に最高血圧が100mmHg以下、最低血圧が60mmHg以下の状態を低血圧といいます。

 低血圧には大きく分けて4つの種類があり、それぞれ原因が異なります。種類ごとの原因や症状などをご紹介します。

・起立性低血圧
起立性低血圧は、体の末端部分に蓄積している血液が、心臓に戻るのが難しくなり、激しい運動をしたときや急に立ち上がったときなどに「嘔吐・めまい」などの症状が現れるのが特徴です。いつもは低血圧でないという場合でも、起立性低血圧の症状が出ることもあります。

 起立性低血圧の中でも、更に細かく分類すると神経系の障害が原因となっている突発性のものと、糖尿病・心臓弁膜症などが原因となっている二次性のものがあります。たまに学校の朝礼で倒れてしまう子どもがいますが、その場合は特発性の起立性低血圧である可能性が高いでしょう。

・本態性低血圧
体質や遺伝的なものが原因となって起こるのが本態性低血圧です。慢性的に血圧が低い状態が続いていることが多いようです。自覚症状がない場合でも、両親のどちらかが低血圧の場合は注意をしてください。

・二次性低血圧
病気や怪我などが原因となっている低血圧のことを、二次性低血圧といいます。心臓病、胃腸の病気、内分泌異常、栄養不良、悪性腫瘍、甲状腺機能低下などにより、低血圧になることがあります。内服薬によって低血圧になることもあり、降圧剤、抗不整脈薬、精神安定剤などを服用して低血圧になるケースもあります。

・食後低血圧
食後、食べたものを消化するため胃の周りに血液が集まり、心臓に十分な血液が戻らなくなることで低血圧になる状態を、食後低血圧と言います。一時的な低血圧ではありますが、吐き気、立ちくらみ、倦怠感、眠気などの症状が出ることもあるので、注意が必要です。

 食後低血圧は普段からあまり動かない高齢者の3人に1人に認められており、高齢になると誰しもに起こる可能性がある症状です。

低血圧で朝がつらいときに取り入れたい6つの生活習慣

 低血圧が原因で朝が辛いときには、これから紹介する6つの生活習慣を取り入れてみてください。

1. 食生活を整える

低血圧には「栄養バランス」が整った食事がとても重要なポイントとなります。積極的に摂取していきたい栄養素は「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」などです。これらは人間が生きていくために必要不可欠な栄養素でもあります。

 タンパク質は血液を送る心臓の栄養源になり、血液自体の構成要素にもなるので、毎日の食事に取り入れるといいでしょう。ビタミンや鉄分、カリウムのようなミネラルは、意識をしないと不足してしまう栄養素ですが、健康を維持するには必要不可欠なので積極的に摂取しましょう。特にビタミンB12は、葉酸とともに赤血球におけるヘモグロビン生成をサポートする、低血圧対策に効果的な成分です。

2. 規則正しい生活
不規則な生活を送っていると、自律神経が乱れやすくなり低血圧を悪化させてしまいます。毎日寝る時間と起きる時間を決めて、規則正しい生活を心がけましょう。十分な睡眠時間の確保が重要です。

3. 運動をして血流を促進
足先の血液が溜まってしまうと、心臓への血流を妨げる原因となります。血流を活発化させるためには、足や下半身を動かす運動が効果的です。

 簡単にできるウォーキングや、ゆったりと歩く散歩などから始めてみるといいでしょう。足(ふくらはぎ)の筋肉を鍛えることで、血流がスムーズになり心臓にしっかりと血液が行き届くようになります。スクワットなどの筋トレもおすすめです。

4. マッサージで血流を促進

運動と同じように、マッサージをすると血流が促進されますので、低血圧の改善につながります。特に、血液の循環が促進される入浴時にマッサージをすることで、さらに効果がアップします。マッサージをするときには、アロマオイルなどを使うとリラックス効果も得られるので、自律神経の安定にもつながるでしょう。

5. 水分をしっかりと摂取する
水分を積極的に摂取すると、血液量の増加につながり低血圧を改善する効果が期待できます。また、コーヒーに含まれる「カフェイン」には交感神経系を刺激して血圧を上げる作用があり、血液の循環をスムーズにしてくれます。ただし、コーヒーを飲み過ぎると過剰に神経が刺激され、不眠などの悪影響が出てしまうこともあるので、飲みすぎには注意が必要です。また、砂糖には血糖値を上げる作用があるので、なるべく控えましょう。

6. リラックスして自律神経を整える
ストレスを溜めると自律神経が乱れてしまい、低血圧の原因になることがあります。ストレスを発散させて、リラックスできる時間を確保することが低血圧の改善につながります。

低血圧で朝が苦手な方が元気に活動できるように!

 低血圧の改善は体調管理が肝心です。低血圧により朝起きるのがつらい、朝動くのがとても大変だという方も、今回紹介した身近な生活習慣の改善に取り組んでみてください。生活習慣や食生活の改善などがうまく行かない方は、漢方などを使用してみてもいいでしょう。原因もわからず朝が弱いという方は、もしかしたら低血圧の影響かもしれません。まずは自分の症状を意識することから始め、適切な対処をしましょう。

自測自健とは

自分の体の状態を自分で測る。健康を保つための新習慣を考える

健康状態を知るためには、血圧や体重、体脂肪率など、さまざまなデータを測ること。
しかも、人間ドックや健康診断の時ではなく、毎日「自分で測る」ことが大切です。

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